アルバイトには何度か応募してきましたが、長く続いたものは少なく、すぐに辞めてしまったものばかりでした。
そのため、「職歴」として履歴書に書けるようなものが、ほとんどなかったんです。
そんなある日、久しぶりに履歴書を書く機会がありました。
でも、いざ書き始めてみると、思った以上に空白が多くて戸惑いました。
「履歴書がこんなにスカスカでもいいのか」
「空白が多いと悪い印象を持たれないかな?」
そんな不安ばかりが頭に浮かびました。
でも、どうしても書けることがない…
そこで私が思いついたのは、「小学校からの学歴をびっしり書いてスペースを埋める」という荒業でした。
あの頃の私は、自分に胸を張れるものなんて何もないと思っていたし、履歴書に書ける内容もほんの少ししかありませんでした。
これは、そんな私のフリーター時代に書いた、ちょっと笑えて、でも少し切ない履歴書の話です。
履歴書が空白すぎて焦った日

アルバイトの経験はあったものの、どれも短期間で辞めてしまっていた私。
「3ヶ月以上続いた仕事だけを書こう」と思っていた当時、履歴書に書けそうな職歴は1か所あるかないかという状態でした。
「短期で辞めたバイトを書いたら、逆にマイナスな印象になるんじゃないか……」
そんな不安から、短期バイトのことはあえて書かずに省いていたんです。
いざ自分が書いた履歴書を見てみると、ほとんど空白のまま。
これを面接で出したら、「やる気がない」「この人、大丈夫かな?」と思われるかもしれない。
そんな不安がどんどん大きくなっていきました。
でも、どう頑張っても書けることが本当にない。
履歴書の空白を見つめながら、私はふと思ったのです。
「小学校の学歴って、書いてもいいのかな?」
そう思って、すぐにネットで「履歴書 学歴 どこから書く」などと検索してみました。
すると、お手本の中には、小学校の高学年あたりから記載してあるものも見つかりました。
「ここからなら書けるかも」
そう思って、私は小学校からの学歴をびっしり書いてみることにしたのです。
スペースを埋めるための苦肉の策

普段、学歴欄には中学3年から高校卒業までしか書いていませんでした。
でも今回は、「とにかく空白を埋めたい」という一心で、小学校の高学年から高校卒業までをびっしり書いてみることにしたのです。
さらに、ただ書くだけではなく、
- 行間を少し広めに取って見やすくする
- 文字もいつも以上に丁寧に書く
少しでも印象が良くなるように工夫しました。
まさに、スペースを埋めるための苦肉の策。
書き終わった履歴書を見て、私は思いました。
「あれ? なんかそれっぽい」
ただ小学校から書いただけなのに、空白が埋まっているだけで、ちょっとだけ「ちゃんとしてる感」が出ていたんです。
でも、冷静に考えると、そこに書かれているのはただの学歴、しかも小学生時代のもの。
正直、なんとも言えない気持ちになりました。
それでも、欄が埋まっているというだけで、なぜか謎の達成感と満足感があったんです(笑)
リアクションは?実際に提出してみた
実際に、小学校からの学歴をびっしり書いた履歴書を提出してみました。
「何かツッコまれるかな?」
「変だと思われないかな?」
そんな不安を抱えながら面接に向かいました。
でも、拍子抜けするほど何も言われませんでした。
履歴書に触れられることすらなく、特に突っ込まれる場面もありませんでした。
内心では、「意外と小学校から書いている人もいるのかも?」なんて思ったりもしました。
あるいは、面接官があえてスルーしてくれていたのかもしれません(笑)
面接も、ごく普通のやり取りで淡々と進み、気づけば時間はあっという間に過ぎていきました。
あれだけ不安だった「小学校からの学歴を書いた履歴書」は結局、何事もなく終わったのです。
短期バイトは履歴書に書くべき?
1か月未満の短期バイトは、基本的に履歴書に書かなくても大丈夫とされています。
もちろん、書いても問題はありませんが、必須というわけではないんです。
そもそも履歴書は、自分が何を経験してきたのかを伝えるためのツールです。
ですが、それだけで採用が決まるわけではありません。
「どんな人なのか」
「長く働いてくれそうか」など
実際に面接をしてみて、そういった人柄を見てくれることが多いと感じます。
だからといって、履歴書を適当に書いてもいいというわけではありません。
ですが、空白を埋めるために嘘をついたり、無理に盛ったりする必要はないんです。
実際に私が、小学校からの学歴をびっしり書いた履歴書を提出してみて思ったのは、「無理して書かなくてもいい」ということでした。
履歴書の完璧さにこだわるよりも、面接での受け答えや誠実な態度のほうが、よっぽど大切なんだと実感しました。
面接での対応については、別の記事で詳しくまとめているので、よかったら以下の記事も読んでみてください。
↓↓
今は履歴書に書けることが増えた。
昔は、短期でバイトをやめてしまうことが多くて、履歴書に書ける職歴もほとんどありませんでした。
でも今は、少しずつですが書けることが増えてきました。
もちろんアルバイトではありますが、1年以上続けられた職場が、今では3か所になりました。
どの職場も、自分にとって「ここなら続けられる」と思えた場所です。
無理をしすぎず、自分のペースで働けるところを選んだからこそ、続けられたのだと思います。
だから私は、履歴書の中身に無理にこだわらなくていいんじゃないかな、と思っています。
大事なのは、自分の中身。
「どんな働き方が合っているのか」
「何を大切にして働きたいのか」
ということに目を向けること。
そうやって自分と向き合っていけば、自然と、履歴書に書ける経験も増えていくのではないでしょうか。
まとめ
履歴書の空白を埋めるために、小学校の学歴まで書く人って、他にもいるんでしょうか?
今でもちょっと気になります(笑)
でも当時の私は、書けることが本当に少なくて、それでも何とかしようと一生懸命だったんです。
だから今は、そんな自分に「よくがんばったね」と言ってあげたいです。
今振り返ると、無理に書く必要はなかったなとも思います。
これまでいろいろな面接をしてきて思うことがあります。
履歴書を丁寧に書くことはもちろん大切ですが、それ以上に、面接では人柄を見てくれていると感じること。
だからこそ、履歴書の空白に悩んでいる人に伝えたいです。
完璧じゃなくても大丈夫。
正直な自分を書いてみてください。
この文章が、あの頃の私のように履歴書に悩んでいる誰かの、ほんの少しの勇気になれたら嬉しいです。
コメント
とても共感しました。私も履歴書の空白が気になっていた時期があったので、あなたの言葉に励まされました。正直な気持ちで向き合っていいんだと、背中を押してもらえた気がします。ありがとうございます!